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信号機のない交差点での出合い頭(12) A側の道路が優先道路であった場合 その4

A側の道路が優先道路であった場合
重過失がある場合
Aに重過失がある場合A35%:65%B
Bに重過失がある場合A0%:100%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

           
        │    │
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─────┘    └─────
 ┌─┨→
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────────────────優先道路
  A        ←┠─┐ 
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
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        │B   
        │              
1−12−(4)
信号機のない交差点での出合い頭(12)
A側の道路が優先道路であった場合 その4

 Aに重過失がある場合

    A35%:65%B

    に重過失がある場合 
       
    A0%:100%B

※重過失」とは、「著しい過失」よりも更に重い「故意」に比肩する重大な過失をいう。
   例えば、
    @酒酔い運転
    A居眠り運転
    B無免許運転
    Cおおむね30km以上の速度違反
    D過労、病気および薬物の影響その他の理由により、
     正常な運転ができないおそれがある場合
    などが考えられる。
基本をA10%:90%Bとし、Aに25%Bに10%の加算修正をした。


優先道路とは
 道路標識等により優先道路として指定されているもの
 および
 当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する道路標識等による
 中央線  又は
  車両通行帯 が設けられている道路をいう(道路交通法36条2項)

公安委員会が道路標識等により指定する場合は以下の2つがある

1.優先道路として指定する道路の区間の前面等に
  指示標識「優先道路」を設置し、
  優先道路と交差する手前に、
  規制標識「前方優先道路
  又は
  規制標識「前方優先道路・一時停止
  を設置して規制するもの

2.道路標示により、
  中央線又は
車両通行帯
交差点の中まで連続して設けられ ることによって
  ただちに優先道路としての取扱を受けるもの

優先道路を通行している車両は、
見とおしのきかない交差点においても徐行義務はないが(道路交通法42条1項)
その場合でも道路交通法36条4項による注意義務は依然として要求されている。
  ※第四十二条  車両等は、道路標識等により徐行すべきことが指定されて
    いる道路の部分を通行する場合
    及び
    次に掲げるその他の場合においては、徐行しなければならない。
    一  左右の見とおしがきかない交差点に入ろうとし、
      又は交差点内で左右の見とおしがきかない部分を
     通行しようとするとき
     (当該交差点において交通整理が行なわれている場合及び
     優先道路を通行している場合を除く。)。
   第三十六条  車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    次項の規定が適用される場合を除き、次の各号に掲げる区分に従い、
    当該各号に掲げる車両等の進行妨害をしてはならない。
    4  車両等は、交差点に入ろうとし、及び交差点内を通行するときは、
     当該交差点の状況に応じ、交差道路を通行する車両等、
     反対方向から進行してきて右折する車両等及び当該交差点
     又はその直近で道路を横断する歩行者に特に注意し、
     かつ、できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない

具体的事故の場面では優先道路通行車にも
前方不注視や若干の速度違反等
なんらかの過失が肯定されることが多い。


優先道路といっても幹線道路から単に中央線が引かれているだけで
劣後車側(ここではB側)の道路幅と差がない道路などの対応は様々である。

幹線道路
片側二車線以上ある道路
中央分離帯が設置されている道路など
優先性が明らかな優先道路以外の場合においていは、
一時停止規制のある場合の過失割合に準じて考えてよい場合もあろう。

また、優先道路に該当しない場合でも、広路が幹線道路で
他方の狭路が路地に類する場合など、
広路の優先性が特に顕著である場合には、優先道路の過失割合に準じて考えてよい場合もあろう。

参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)





信号機のない交差点での出合い頭(12) A側の道路が優先道路であった場合 その3

A側の道路が優先道路であった場合
著しい過失がある場合
Aに著しい過失がある場合A25%:75%B
Bに著しい過失がある場合A0%:100%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

           
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─────┘    └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  
────────────────優先道路
  A        ←┠─┐ 
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
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        │B   
        │              
1−12−(3)
信号機のない交差点での出合い頭(12)
A側の道路が優先道路であった場合 その3

Aに著しい過失がある場合

    A25%:75%B

    Bに著しい過失がある場合 
       
    A0%:100%B

※「著しい過失」とは、事故態様ごとに通常想定されている程度(基本)
    を超えるような過失をいう。
   例えば、
    @わき見運転等前方不注視の著しい場合
    A著しいハンドル・ブレーキ操作不適切
    B携帯電話等の通話装置を通話のため使用したり
    Cカーナビやテレビ等画像を注視しながら運転すること、
    Dおおむね時速15km以上30km未満の速度違反
    E酒気帯び運転
    などが考えられる。
基本のA10%:90%Bとし、Aに15%のBは10%加算修正をした。


優先道路とは
 道路標識等により優先道路として指定されているもの
 および
 当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する道路標識等による
 中央線  又は
  車両通行帯 が設けられている道路をいう(道路交通法36条2項)

公安委員会が道路標識等により指定する場合は以下の2つがある

1.優先道路として指定する道路の区間の前面等に
  指示標識「優先道路」を設置し、
  優先道路と交差する手前に、
  規制標識「前方優先道路
  又は
  規制標識「前方優先道路・一時停止
  を設置して規制するもの

2.道路標示により、
  中央線又は
車両通行帯
交差点の中まで連続して設けられ ることによって
  ただちに優先道路としての取扱を受けるもの

優先道路を通行している車両は、
見とおしのきかない交差点においても徐行義務はないが(道路交通法42条1項)
その場合でも道路交通法36条4項による注意義務は依然として要求されている。
  ※第四十二条  車両等は、道路標識等により徐行すべきことが指定されて
    いる道路の部分を通行する場合
    及び
    次に掲げるその他の場合においては、徐行しなければならない。
    一  左右の見とおしがきかない交差点に入ろうとし、
      又は交差点内で左右の見とおしがきかない部分を
     通行しようとするとき
     (当該交差点において交通整理が行なわれている場合及び
     優先道路を通行している場合を除く。)。
   第三十六条  車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    次項の規定が適用される場合を除き、次の各号に掲げる区分に従い、
    当該各号に掲げる車両等の進行妨害をしてはならない。
    4  車両等は、交差点に入ろうとし、及び交差点内を通行するときは、
     当該交差点の状況に応じ、交差道路を通行する車両等、
     反対方向から進行してきて右折する車両等及び当該交差点
     又はその直近で道路を横断する歩行者に特に注意し、
     かつ、できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない

具体的事故の場面では優先道路通行車にも
前方不注視や若干の速度違反等
なんらかの過失が肯定されることが多い。


優先道路といっても幹線道路から単に中央線が引かれているだけで
劣後車側(ここではB側)の道路幅と差がない道路などの対応は様々である。

幹線道路
片側二車線以上ある道路
中央分離帯が設置されている道路など
優先性が明らかな優先道路以外の場合においていは、
一時停止規制のある場合の過失割合に準じて考えてよい場合もあろう。

また、優先道路に該当しない場合でも、広路が幹線道路で
他方の狭路が路地に類する場合など、
広路の優先性が特に顕著である場合には、優先道路の過失割合に準じて考えてよい場合もあろう。

参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(12) A側の道路が優先道路であった場合 その2

A側の道路が優先道路であった場合
Bが大型車の場合
A5%:95%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

           
        │    │
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─────┘    └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  
────────────────優先道路
  A        ←┠─┐ 
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
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1−12−(2)
信号機のない交差点での出合い頭(12)
A側の道路が優先道路であった場合 その2

Bが大型車の場合

A5%:95%B

大型車は、交差点を大きく閉塞し、事故により相手方車両
に大きい被害を生じさせるから、注意義務が高いものと評価
し、
基本をA10%:90%Bとし、Bに5%の加算修正をした。

優先道路とは
 道路標識等により優先道路として指定されているもの
 および
 当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する道路標識等による
 中央線  又は
  車両通行帯 が設けられている道路をいう(道路交通法36条2項)

公安委員会が道路標識等により指定する場合は以下の2つがある

1.優先道路として指定する道路の区間の前面等に
  指示標識「優先道路」を設置し、
  優先道路と交差する手前に、
  規制標識「前方優先道路
  又は
  規制標識「前方優先道路・一時停止
  を設置して規制するもの

2.道路標示により、
  中央線又は
車両通行帯
交差点の中まで連続して設けられ ることによって
  ただちに優先道路としての取扱を受けるもの

優先道路を通行している車両は、
見とおしのきかない交差点においても徐行義務はないが(道路交通法42条1項)
その場合でも道路交通法36条4項による注意義務は依然として要求されている。
  ※第四十二条  車両等は、道路標識等により徐行すべきことが指定されて
    いる道路の部分を通行する場合
    及び
    次に掲げるその他の場合においては、徐行しなければならない。
    一  左右の見とおしがきかない交差点に入ろうとし、
      又は交差点内で左右の見とおしがきかない部分を
     通行しようとするとき
     (当該交差点において交通整理が行なわれている場合及び
     優先道路を通行している場合を除く。)。
   第三十六条  車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    次項の規定が適用される場合を除き、次の各号に掲げる区分に従い、
    当該各号に掲げる車両等の進行妨害をしてはならない。
    4  車両等は、交差点に入ろうとし、及び交差点内を通行するときは、
     当該交差点の状況に応じ、交差道路を通行する車両等、
     反対方向から進行してきて右折する車両等及び当該交差点
     又はその直近で道路を横断する歩行者に特に注意し、
     かつ、できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない

具体的事故の場面では優先道路通行車にも
前方不注視や若干の速度違反等
なんらかの過失が肯定されることが多い。


優先道路といっても幹線道路から単に中央線が引かれているだけで
劣後車側(ここではB側)の道路幅と差がない道路などの対応は様々である。

幹線道路
片側二車線以上ある道路
中央分離帯が設置されている道路など
優先性が明らかな優先道路以外の場合においていは、
一時停止規制のある場合の過失割合に準じて考えてよい場合もあろう。

また、優先道路に該当しない場合でも、広路が幹線道路で
他方の狭路が路地に類する場合など、
広路の優先性が特に顕著である場合には、優先道路の過失割合に準じて考えてよい場合もあろう。

参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(12) A側の道路が優先道路であった場合 その1

A側の道路が優先道路であった場合
基本
A10%:90%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

           
        │    │
        │    │
─────┘    └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  
────────────────優先道路
  A        ←┠─┐ 
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │              
1−12−(1)
信号機のない交差点での出合い頭(12)
A側の道路が優先道路であった場合 その1

基本

A10%:90%B

優先道路とは
 道路標識等により優先道路として指定されているもの
 および
 当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する道路標識等による
 中央線  又は
  車両通行帯 が設けられている道路をいう(道路交通法36条2項)

公安委員会が道路標識等により指定する場合は以下の2つがある

1.優先道路として指定する道路の区間の前面等に
  指示標識「優先道路」を設置し、
  優先道路と交差する手前に、
  規制標識「前方優先道路
  又は
  規制標識「前方優先道路・一時停止
  を設置して規制するもの

2.道路標示により、
  中央線又は
車両通行帯
交差点の中まで連続して設けられ ることによって
  ただちに優先道路としての取扱を受けるもの

優先道路を通行している車両は、
見とおしのきかない交差点においても徐行義務はないが(道路交通法42条1項)
その場合でも道路交通法36条4項による注意義務は依然として要求されている。
  ※第四十二条  車両等は、道路標識等により徐行すべきことが指定されて
    いる道路の部分を通行する場合
    及び
    次に掲げるその他の場合においては、徐行しなければならない。
    一  左右の見とおしがきかない交差点に入ろうとし、
      又は交差点内で左右の見とおしがきかない部分を
     通行しようとするとき
     (当該交差点において交通整理が行なわれている場合及び
     優先道路を通行している場合を除く。)。
   第三十六条  車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    次項の規定が適用される場合を除き、次の各号に掲げる区分に従い、
    当該各号に掲げる車両等の進行妨害をしてはならない。
    4  車両等は、交差点に入ろうとし、及び交差点内を通行するときは、
     当該交差点の状況に応じ、交差道路を通行する車両等、
     反対方向から進行してきて右折する車両等及び当該交差点
     又はその直近で道路を横断する歩行者に特に注意し、
     かつ、できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない

具体的事故の場面では優先道路通行車にも
前方不注視や若干の速度違反等
なんらかの過失が肯定されることが多い。


優先道路といっても幹線道路から単に中央線が引かれているだけで
劣後車側(ここではB側)の道路幅と差がない道路などの対応は様々である。

幹線道路
片側二車線以上ある道路
中央分離帯が設置されている道路など
優先性が明らかな優先道路以外の場合においていは、
一時停止規制のある場合の過失割合に準じて考えてよい場合もあろう。

また、優先道路に該当しない場合でも、広路が幹線道路で
他方の狭路が路地に類する場合など、
広路の優先性が特に顕著である場合には、優先道路の過失割合に準じて考えてよい場合もあろう。

参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(7) Aの道路が明らかに広い場合でA減速しB減速せず その6

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
Aの道路が明らかに広い場合でA減速しB減速せず
どちらかに「重過失」がある場合
Aに重過失がある場合の過失割合は
A40%:60%B
Bに重過失がある場合の過失割合は
A0%:100%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │    

1−7−(6)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
A減速しB減速せず その6

どちらかに「重過失」がある場合

Aに重過失がある場合の過失割合は

A40%:60%B

Bに重過失がある場合の過失割合は

A0%:100%B

  明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

基本A20%:80%B
重過失がある場合の修正加算は20%
  
  ※重過失」とは、「著しい過失」よりも更に重い「故意」に比肩する重大な過失をいう。
   例えば、
    @酒酔い運転
    A居眠り運転
    B無免許運転
    Cおおむね30km以上の速度違反
    D過労、病気および薬物の影響その他の理由により、
     正常な運転ができないおそれがある場合
    などが考えられる。
  
   
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
    徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
      進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(7) Aの道路が明らかに広い場合でA減速しB減速せず その5

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
Aの道路が明らかに広い場合でA減速しB減速せず
どちらかに「著しい過失」がある場合
Aに著しい過失がある場合の過失割合は
A30%:70%B
Bに著しい過失がある場合の過失割合は
A10%:90%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │    

1−7−(5)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
 A減速しB減速しなかった場合 その5
どちらかに「著しい過失」がある場合

Aに著しい過失がある場合の過失割合は

A30%:70%B

Bに著しい過失がある場合の過失割合は
A10%:90%B 
  
  明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

基本A20%:80%B
著しい過失がある場合の修正加算は10%
  
  ※「著しい過失」とは、事故態様ごとに通常想定されている程度(基本)
    を超えるような過失をいう。
   例えば、
    @わき見運転等前方不注視の著しい場合
    A著しいハンドル・ブレーキ操作不適切
    B携帯電話等の通話装置を通話のため使用したり
    Cカーナビやテレビ等画像を注視しながら運転すること、
    Dおおむね時速15km以上30km未満の速度違反
    E酒気帯び運転
    などが考えられる。
  
   
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(7) Aの道路が明らかに広い場合でA減速しB減速せず その4

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
Aが減速してBが減速しなかった場合
大型車の場合の過失割合
Aが大型車の場合A25%:75%B
Bが大型車の場合A15%:85%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │    

1−7−(4)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
Aが減速してBが減速しなかった場合 その4
大型車の場合

    Aが大型車の場合

    A25%:75%B

    Bが大型車の場合 
       
    A15%:85%B

   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

大型車は、交差点を大きく閉塞し、事故により相手方車両
に大きい被害を生じさせるから、注意義務が高いものと評価し、
基本のA20%:80%にそれぞれに5%の加算修正をした。
  
   
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で進行する
ことをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(7) Aの道路が明らかに広い場合でAが減速してBが減速しなかった場合 その3

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
Aが減速してBが減速しなかった場合
Bが交差点内に明らかに先に入った(先入)場合 
過失割合は
A30%:70%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │    

1−7−(3)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
Aが減速してBが減速しなかった場合 その3
Bが交差点内に明らかに先に入った(先入)場合 

A30%:70%B

 この態様では、狭路車Bは通常低速であり
かつ
交差点が長いため、厳密な先入関係を問題とすれば
ほとんど常に狭路車Bが先入となろうが、
これをすべて修正要素とする趣旨ではない。
 広路車Aの通常の速度(制限速度内)を基準として、
Aが狭路車Bの交差点進入時に直ちに制動
または
方向転換の措置を採れば容易に衝突を回避できる関係にある場合を
「明らかな先入」として修正要素とするのが相当である。
(この場合でも狭路車Bが広路車Aの進行を妨害した劣後性は維持される。)

したがって基本のA20%:80%から
Aに10%加算した。



   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)
  
   
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で進行する
ことをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(7) Aの道路が明らかに広い場合でA減速しB減速せず その2

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
A減速しB減速せず
見通しのきく交差点の場合 
過失割合は
A10%:90%B
損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │    

1−7−(2)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
A減速しB減速しなかった場合 その2
見通しのきく交差点

A10%:90%B

この手の事故はほとんど見通しのきかない交差点で発生するため、
見とおしのきかない交差点を基本(A20%:80%B)とし、
見とおしのきく交差点での事故は修正要素とし、
Bに10%加算修正する。


   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)
  
   
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(7) Aの道路が明らかに広い場合でA減速しB減速せず その1

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
Aが減速してBが減速しなかった場合
基本の過失割合は
A20%:80%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │    

1−7−(1)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
A減速してBが減速しなかった場合 その1
基本

A20%:80%B

   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)
  
  同じ速度の場合はA30%:70%であるが
  Aが減速してBが減速しなかった場合の基本は
          A20%:80%である。

  
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
    徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で進行する
     ことをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(6) Aの道路が明らかに広い場合でA減速せずB減速 その6

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
どちらかに「重過失」がある場合
Aに重過失がある場合の過失割合は
A60%:40%B
Bに重過失がある場合の過失割合は
A20%:80%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │    

1−6−(6)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
Aが減速せずBが減速した場合 その6

どちらかに「重過失」がある場合

Aに重過失がある場合の過失割合は

A60%:40%B

Bに重過失がある場合の過失割合は

A20%:80%B

  明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

基本A40%:60%B
重過失がある場合の修正加算は20%
  
  ※重過失」とは、「著しい過失」よりも更に重い「故意」に比肩する
重大な過失をいう。
   例えば、
    @酒酔い運転
    A居眠り運転
    B無免許運転
    Cおおむね30km以上の速度違反
    D過労、病気および薬物の影響その他の理由により、
     正常な運転ができないおそれがある場合
    などが考えられる。
  
   
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(6) Aの道路が明らかに広い場合でA減速せずB減速 その5

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
どちらかに「著しい過失」がある場合
Aに著しい過失がある場合の過失割合は
A50%:50%B
Bに著しい過失がある場合の過失割合は
A30%:70%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   
        │    

1−6−(5)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
Aが減速せずBが減速した場合 その6
どちらかに「著しい過失」がある場合

Aに著しい過失がある場合の過失割合は

A50%:50%B

Bに著しい過失がある場合の過失割合は

A30%:70%B 
  
  明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

基本A40%:60%B
著しい過失がある場合の修正加算は10%
  
  ※「著しい過失」とは、事故態様ごとに通常想定されている程度(基本)
    を超えるような過失をいう。
   例えば、
    @わき見運転等前方不注視の著しい場合
    A著しいハンドル・ブレーキ操作不適切
    B携帯電話等の通話装置を通話のため使用したり
    Cカーナビやテレビ等画像を注視しながら運転すること、
    Dおおむね時速15km以上30km未満の速度違反
    E酒気帯び運転
    などが考えられる。
  
   
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(6) Aの道路が明らかに広い場合でA減速せずB減速 その4

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
Aが減速せずBが減速した場合
大型車の場合の過失割合
Aが大型車の場合A45%:55%B
Bが大型車の場合A35%:65%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突

        狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B  │ 
        │   │  
1−6−(4)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
Aが減速せずBが減速した場合 その3
大型車の場合

    Aが大型車の場合

    A45%:55%B

    Bが大型車の場合 
       
    A35%:65%B

   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

大型車は、交差点を大きく閉塞し、事故により相手方車両
に大きい被害を生じさせるから、注意義務が高いものと評価し、
基本のA40%:60%にそれぞれに5%の加算修正をした。
  
   
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(6) Aの道路が明らかに広い場合でA減速せずB減速 その2

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
Aが減速せずBが減速した場合
見通しのきく交差点の場合 
過失割合は
A30%:70%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突

        狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B  │ 
        │   │  
1−6−(2)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
AせずBが減速した場合 その2
見通しのきく交差点

A30%:70%B

この手の事故はほとんど見通しのきかない交差点で発生するため、
見とおしのきかない交差点を基本(40:60)とし、
見とおしのきく交差点での事故は修正要素とした。


   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)
  
  同じ速度の場合はA30%:70%であるが
  Aが減速せずBが減速した場合の基本は
          A40%:60%である。

  
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(6) Aの道路が明らかに広い場合でA減速せずB減速 その1

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
Aが減速せずBが減速した場合
基本の過失割合は
A40%:60%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突

        狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B  │ 
        │   │  
1−6−(1)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
Aが減速せずBが減速した場合 その1
基本

A40%:60%B

   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)
  
  同じ速度の場合はA30%:70%であるが
  Aが減速せずBが減速した場合の基本は
          A40%:60%である。

  
   ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

   
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)

信号機のない交差点での出合い頭(5) Aの道路が明らかに広い場合でABが同じ速度の場合その6

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
どちらかに「重過失」がある場合
Aに重過失がある場合の過失割合は
A50%:50%B
Bに重過失がある場合の過失割合は
A10%:90%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める
状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突

        狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B  │ 
        │   │  


1−5−(6)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
ABが同程度の速度の場合その6

どちらかに「重過失」がある場合

Aに重過失がある場合の過失割合は

A50%:50%B

Bに重過失がある場合の過失割合は

A10%:90%B

   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

基本A30%:70%B
重過失がある場合の修正加算は20%
  
  ※重過失」とは、「著しい過失」よりも更に重い
「故意」に比肩する重大な過失をいう。
   例えば、
    @酒酔い運転
    A居眠り運転
    B無免許運転
    Cおおむね30km以上の速度違反
    D過労、病気および薬物の影響その他の理由により、
     正常な運転ができないおそれがある場合
    などが考えられる。

  ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
徐行しなければならない。

  ※A・Bとも減速しない場合とA・Bとも減速した場合については、
   出合い頭事故においては、いずれの場合も
   「明らかに広いものであるときは、
   当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。」
   という理由以外に双方の過失の程度に有為的な差はないから、
   本基準による。  
  
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。



参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(5) Aの道路が明らかに広い場合でABが同じ速度の場合その5

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
どちらかに「著しい過失」がある場合
Aに著しい過失がある場合の過失割合は
A40%:60%B
Bに著しい過失がある場合の過失割合は
A20%:80%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突

        狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B  │ 
        │   │  


1−5−(5)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
ABが同程度の速度の場合その5

どちらかに「著しい過失」がある場合

Aに著しい過失がある場合の過失割合は

A40%:60%B

Bに著しい過失がある場合の過失割合は

A20%:80%B

   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

基本A30%:70%B
著しい過失がある場合の修正加算は10%
  
  ※「著しい過失」とは、事故態様ごとに通常想定されている程度(基本)
    を超えるような過失をいう。
   例えば、
    @わき見運転等前方不注視の著しい場合
    A著しいハンドル・ブレーキ操作不適切
    B携帯電話等の通話装置を通話のため使用したり
    Cカーナビやテレビ等画像を注視しながら運転すること、
    Dおおむね時速15km以上30km未満の速度違反
    E酒気帯び運転
    などが考えられる。

  ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
    徐行しなければならない。

  ※A・Bとも減速しない場合とA・Bとも減速した場合については、
   出合い頭事故においては、いずれの場合も
   「明らかに広いものであるときは、
   当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。」
   という理由以外に双方の過失の程度に有為的な差はないから、
   本基準による。  
  
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。

参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



信号機のない交差点での出合い頭(5) Aの道路が明らかに広い場合でABが同じ速度の場合その4

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
ABが同じ速度の場合その4
大型車の場合の過失割合
Aが大型車の場合A35%:65%B
Bが大型車の場合A25%:75%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突

        狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B  │ 
        │   │  


1−5−(4)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
ABが同程度の速度の場合その4

大型車の場合

    Aが大型車の場合

    A35%:65%B

    Bが大型車の場合
        
    A25%:75%B

   明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)
  
    大型車は、交差点を大きく閉塞し、事故により相手方車両
   に大きい被害を生じさせるから、注意義務が高いものと評価し、
   基本のA30%:70%にそれぞれに5%の加算修正をした。

  ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
    徐行しなければならない。

  ※A・Bとも減速しない場合とA・Bとも減速した場合については、
   出合い頭事故においては、いずれの場合も
   「明らかに広いものであるときは、
   当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。」
   という理由以外に双方の過失の程度に有為的な差はないから、
   本基準による。  
  
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような
     速度で進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。

参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)


信号機のない交差点での出合い頭(5) Aの道路が明らかに広い場合でABが同じ速度の場合その3

Bが交差点内に明らかに先に入った(先入)場合 
過失割合は
A40%:60%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
        狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   │ 
        │    │  



1−5−(3)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
ABが同程度の速度の場合その3

Bが交差点内に明らかに先に入った(先入)場合 

A40%:60%B

 この態様では、狭路車Bは通常低速であり
かつ
交差点が長いため、厳密な先入関係を問題とすれば
ほとんど常に狭路車Bが先入となろうが、
これをすべて修正要素とする趣旨ではない。

 広路車Aの通常の速度(制限速度内)を基準として、
Aが狭路車Bの交差点進入時に直ちに制動
または
方向転換の措置を採れば容易に衝突を回避できる関係にある場合を
「明らかな先入」として修正要素とするのが相当である。
(この場合でも狭路車Bが広路車Aの進行を妨害した劣後性は維持される。)。

 
  明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

  ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは、
    当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。
   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
    徐行しなければならない。

  ※A・Bとも減速しない場合とA・Bとも減速した場合については、
   出合い頭事故においては、いずれの場合も
   「明らかに広いものであるときは、
   当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。」
   という理由以外に双方の過失の程度に有為的な差はないから、
   本基準による。  
  
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で進行する
      ことをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。

参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)


信号機のない交差点での出合い頭(5) Aの道路が明らかに広い場合でABが同じ速度の場合その2

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
ABが同じ速度の場合その2

見通しのきく交差点の場合 
過失割合は
A20%:80%B

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

状況:A側が広路でB側が狭路で出合頭衝突
        狭路   
        │   │
        │   │
─────┘   └─────
 ┌─┨→
 └─┨→  ×
  A        ←┠─┐ 広路
           ←┠─┘
─────┐↑↑ ┌─────
        │┯┯ │ 
        │││ │  
        │└┘ │
        │B   │ 
        │    │  
1−5−(2)
信号機のない交差点でA側の道路が明らかに広い場合
ABが同程度の速度の場合その2

見通しのきく交差点

A20%:80%B

この手の事故はほとんど見通しのきかない交差点で発生するため、
見とおしの聞かない交差点を基本(30:70)とし、
見とおしのきく交差点での事故は修正要素とした。

  明らかに広い道路(広路)とは
  交差する道路の一方の道幅が他方よりも明らかに広い道路のことをいう。
  (道路交通法36条2項・3項)
  「明らかに広い」とは、
   自動車の運転手が交差点の入り口において
   その判断により道路の幅員が客観的にかなり広いと
  一見して見分けられるものをいう
  
  (最三小決昭45.11.10刑集24巻12号1603頁)

  ※道路交通法第三十六条 
   2車両等は、交通整理の行なわれていない交差点においては、
    その通行している道路が優先道路
    (道路標識等により優先道路として指定されているもの
    及び当該交差点において当該道路における車両の通行を規制する
    道路標識等による中央線又は車両通行帯が設けられている道路をいう。
    以下同じ。)である場合を除き、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも交差道路の幅員が
    明らかに広いものであるときは
    当該交差道路を通行する車両等の
    進行妨害をしてはならない

   3車両等(優先道路を通行している車両等を除く。)は、
    交通整理の行なわれていない交差点に入ろうとする場合において、
    交差道路が優先道路であるとき、
    又はその通行している道路の幅員よりも
    交差道路の幅員が明らかに広いものであるときは、
    徐行しなければならない。

  ※A・Bとも減速しない場合とA・Bとも減速した場合については、
   出合い頭事故においては、いずれの場合も
   「明らかに広いものであるときは、
   当該交差道路を通行する車両等の進行妨害をしてはならない。」
   という理由以外に双方の過失の程度に有為的な差はないから、
   本基準による。  
  
  ※減速とは
    法定の徐行の程度に達している必要はない。
   当該道路を通行する車両の通常の速度(制限速度規制が参考になる)
   より明らかに減速していることを意味する。
   ※徐行とは、車両等が直ちに停止することができるような速度で
     進行することをいう。
    (道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。
 
   ※ 一般に40km/h制限の場所ではおおむね20km/hまで減速しないと
    「減速」とは言わない。
    40km/h制限の場所で60km/hから30km/hに減速しただけでは
    「減速」とは言わない。

参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



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