交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その4 Bが早回り右折した場合

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その4
Bが早回り右折した場合
A15%:85%B


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1−14−(3)
Bが早回り右折した場合

A15%:85%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5..本件Bには、「あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、
  かつ、交差点の中心の直近の内側
 (道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)
  を徐行しなければならない(道路交通法34条2項抜粋)。」という右折方法違反がある

6.早回り右折とは、交差点の中心の直近の内側を進行しない右折をいう。
  ひらたくいえば、Bが交差点中央のかなり手前で右折することをいう。

7.右折車が早回り右折する場合には、右方の直進車に対する関係で
  事故の危険が増大するので修正要素としてしている。

8.直進車Aとしては、Bが交差点の中央まで徐行してくるかまたは、
  中央で待機すると期待するのが普通である。

9.その期待に反し、いきなり手前で右折するとAの予測がはずれ、
  ブレーキを踏むタイミングを逸する危険がある。

本事例では、基本のA20%:80%BからBに5%修正加算し
A15%:85%Bとした。


  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)





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