交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その11 右折車が既に右折しているとき

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その11
右折車が既に右折しているとき
A30%:70%B


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1−14−(11)
右折車が既に右折しているとき

A30%:70%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5.そして、本件では、Bが既右折している場合、Aが減速等の
  危険回避措置を十分とれたにもかかわらず、それを怠ったことに
  よる上記4の過失とは切り離して考慮した。
  
本事例では、基本のA20%:80%BからAに10%修正加算し
A30%:70%Bとした。

  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)





交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その10 直進車に30km以上の速度違反があったとき

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その10
直進車に30km以上の速度違反があったとき
A40%:60%B


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1−14−(10)
直進車に30km以上の速度違反があったとき

A40%:60%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5.そして、本件では直進車Aが30km以上の速度違反があるので、
  この場合は、Aに「重過失」があるといえる。
  

本事例では、基本のA20%:80%BからAに20%修正加算し
A40%:60%Bとした。

  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その9 直進車に15km以上の速度違反があったとき

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その9
直進車に15km以上の速度違反があったとき
A30%:70%B


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1−14−(9)
直進車に15km以上の速度違反があったとき

A30%:70%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5.そして、本件では直進車Aが15km以上の速度違反があるので、
  この場合は、Aに「著しい過失」があるといえる。
  

本事例では、基本のA20%:80%BからAに10%修正加算し
A30%:70%Bとした。

  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その8 右折車にその他の著しい過失または重過失がある場合


自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その8
右折車にその他の著しい過失または重過失がある場合
A10%:90%B


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1−14−(8)
右折車にその他の著しい過失または重過失がある場合

A10%:90%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5.「著しい過失」とは、事故態様ごとに通常想定されている程度(基本)を超えるような過失をいう。
 例えば、
 @わき見運転等前方不注視の著しい場合
 A著しいハンドル・ブレーキ操作不適切
 B携帯電話等の通話装置を通話のため使用したり
 Cカーナビやテレビ等画像を注視しながら運転すること、
 Dおおむね時速15km以上30km未満の速度違反
 E酒気帯び運転
 などが考えられる。

6.「重過失」とは、「著しい過失」よりも更に重い「故意」に比肩する重大な過失をいう。
 例えば、
 @酒酔い運転
 A居眠り運転
 B無免許運転
 Cおおむね30km以上の速度違反
 D過労、病気および薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある場合
 などが考えられる。

  

本事例では、基本のA20%:80%BからBに10%修正加算し
A10%:90%Bとした。

  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その7 右折車Bが大型車の場合

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その7
右折車Bが大型車の場合
A15%:85%B


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1−14−(7)
Bが大型車の場合

A15%:85%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5.大型車の右折は直進車に対する進路妨害の程度が大きく、
  回避可能性も少なくなるので、修正要素とした。
  
  したがって、直進車が大型車の場合は考慮する必要がない。
  

本事例では、基本のA20%:80%BからBに5%修正加算し
A15%:85%Bとした。

  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その6右折車Bが右折合図をしなかった場合

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その6
右折車Bが右折合図をしなかった場合
A10%:90%B


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1−14−(6)
Bが右折合図をしなかった場合

A10%:90%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

本事例では、基本のA20%:80%BからBに10%修正加算し
A10%:90%Bとした。


  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その5

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その5
Bが大回り右折した場合
A15%:85%B


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損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

1−14−(5)
Bが大回り右折した場合

A15%:85%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5..本件Bには、「あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、
  かつ、交差点の中心の直近の内側
 (道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)
  を徐行しなければならない(道路交通法34条2項抜粋)。」という右折方法違反がある

6.大回り右折とは、あらかじめ道路の中央に寄らない右折をいう。

8.直進車Aとしては、Bは右折をしないであろうと期待するのが普通である。

9.その期待に反し、とくに本件のような場合Bは直前にウインカーをだす場合が多く、
  Aの予測がはずれ、ブレーキを踏むタイミングを逸する危険がある。

本事例では、基本のA20%:80%BからBに5%修正加算し
A15%:85%Bとした。


  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その4 Bが早回り右折した場合

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その4
Bが早回り右折した場合
A15%:85%B


状況図はここをクリック

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

1−14−(3)
Bが早回り右折した場合

A15%:85%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5..本件Bには、「あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、
  かつ、交差点の中心の直近の内側
 (道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)
  を徐行しなければならない(道路交通法34条2項抜粋)。」という右折方法違反がある

6.早回り右折とは、交差点の中心の直近の内側を進行しない右折をいう。
  ひらたくいえば、Bが交差点中央のかなり手前で右折することをいう。

7.右折車が早回り右折する場合には、右方の直進車に対する関係で
  事故の危険が増大するので修正要素としてしている。

8.直進車Aとしては、Bが交差点の中央まで徐行してくるかまたは、
  中央で待機すると期待するのが普通である。

9.その期待に反し、いきなり手前で右折するとAの予測がはずれ、
  ブレーキを踏むタイミングを逸する危険がある。

本事例では、基本のA20%:80%BからBに5%修正加算し
A15%:85%Bとした。


  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その3 Bが直近右折した場合

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その3
Bが直近右折した場合
A10%:90%B


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損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

1−14−(3)
Bが直近右折した場合

A10%:90%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5.直近右折とは、直進車(A)の至近距離で右折する場合である。
  
6.Bは右折できると思って右折する場合が多く、直進車Aとしては
  Bが徐行または右折待機のため停止するであろうという期待があり、
  まさかBが右折するとは思わなかったというのが本音であろう。

7.本来ならA0%:100%Bでもよいとは思うが、
  もしかしたらBが右折してくるかもしれないので、
  そうなったらただちに停止できる態勢をAに要求しているということで
  あろうか。

8.例えば、A車の後部にB車が接触した場合、Aの回避は不可能に近いので
  A0%:100%Bでもいいのではないかと考える。

本事例では、基本のA20%:80%BからBに10%修正加算し
A10%:90%Bとした。


  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



交差点における右折車と直進車の事故(1)直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その2

自動車保険の加入者が自動車事故を起こした場合の過失割合を解説する。
交差点における右折車と直進車の事故(1)
直進車・右折車とも青信号で進入した場合 その2
Bが徐行しなかった場合
A10%:90%B


状況図はここをクリック

損害保険会社の事故処理担当者はここからスタートして交渉を始める

1−14−(2)
Bが徐行をしなかった場合

A10%:90%B

1.右折車は、直進車または左折車の進行妨害をしてはならない
  (道路交通法37条参照)。

2.ここでいう進行妨害とは、
  右折車が右折を継続し、または右折し始めたときに、
  このままだと衝突する危険があるので
  直進車や左折車が速度または方向を急に変更せざるをえない
  にもかかわらず、
  右折車が停止せずそのまま右折しようとすることをいう。
  (道路交通法2条1項22号参照)

3.右折車は直進車の通過を待たなければならないのであり、
  このような場合において、直進車が右折車に対して
  優先関係にたつのは明らかである。

4.しかし、直進車優先とはいえ、直進車もある程度は右折車に注意して
  できる限り安全な速度と方法で進行しなければならない義務があり
  (道路交通法36条4項)、
  具体的な事故でも直進車に前方不注視やハンドル・ブレーキ操作の
  不適切等何らかの過失が肯定されることが多い。

5.本件Bには、「あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、
  かつ、交差点の中心の直近の内側
 (道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)
  を徐行しなければならない(道路交通法34条2項抜粋)。」という右折方法違反がある。
  
6.ここでいう「徐行」とは、右折としての通常の速度をいい
  必ずしも法律上要求される徐行(車両等が直ちに停止することができるような速度で
  進行することをいう。(道路交通法20条1項20号)10km/h以下と思われる。)
  でなくてもよい。

したがって、本事例では、基本のA20%:80%BからBに10%修正加算し
A10%:90%Bとした。


そこで、本件の過失割合の基本はA20%:80Bとした。
  
参考文献:「別冊判例タイムズ 第16号 民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」
       東京地裁民事交通訴訟研究会 編 (判例タイムズ社 刊)



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